2005年08月12日
真夏の挑戦、知床600キロ!【2】

峠越えを終えて、これから一日中走るので気合を入れなおす。が、そろそろ食料が残り少なくなってきた。
残りは持って来たおにぎりと飴、羊羹があるだけだ、たしか天馬街道に左折する時にあったコンビニを最後に、もう70キロ以上、商店すら一軒もない。この時はまだ余裕で残りのおにぎりをほおばった。

陽も高くなってきて、天気もすっかり夏の陽射しになり腕にジリジリとお日様の存在を感じるようになった。 蝉の鳴き声が尋常じゃない、片耳にイヤホンをしているがそんな事は関係なく耳に、いや頭の芯に突き刺さってくる。今までの人生の中でこんなに蝉の鳴き声のシャワーを聞いたのは初めてだ、シャワーと言うより、蝉の声のスコールだ。
これも自転車での旅だからこそ耳が割れるほどに聞こえるんだなぁ。車なら窓を締め切っているし、バイクなら風切り音で良く聞こえないからだ。
短い命、精一杯鳴け!

さて、蝉の声では腹の足しにはならん、さっきのおにぎりを食べてから20キロ以上走っているが商店が一軒もない。ナウマン国道(R336)の中間地点の晩成温泉に右折する角に一軒の商店を発見!入って見ると、缶詰、カップ麺、など弁当やパンはない。仕方なく魚肉ソーセージ、4本パックを買った。なまら無愛想なお姉さんに、背中のポケットからZipロックをおもむろに出してお金を払った。(お金を汗で濡らさない私の知恵です)ちなみにMD本体もZipロック入り。

さっそく買った魚肉ソーセージを片手運転しながら歯でビニールの皮を剥いて食べた。お。懐かし〜子供の頃おやつ代わりに食べたなぁ〜と立て続けに2本食べ
た。でも、これが失敗だった。昨日の夜から大量の水分飲みながら、ずーっと運動して、おにぎり、バナナ、アンパン、ジャムパンと食べ続けて、胃が弱気に?なっていたらしく、いきなり炭水化物以外の物が入って来て、少し、どってんこいたようだ。胃の中では、スポーツドリンクの荒海で魚肉ソーセージが海の藻くずのように渦巻いているのが分かるのだ。ウッ、プッ、危ない!こんな所でこんな所でもどす訳にはいかん、それに自転車を漕ぎながら吐いたなんて聞いた事もないし、そんなのは絶対嫌だ〜、何度も唾を飲み込みながら、それでも足は止めずに回し続けた。いつしか私も抜け殻のようになって、遠くを見つめていた(涙)

ナウマン像発掘の跡。
ナウマン像記念館はここから10キロほど離れた道の駅忠類の横にある。

ナウマン国道は歩道からも花が咲く道だった。

十勝川の上は北海道らしい鮭がいた。

何とか持ちこたえて、私の胃は復活しつつあった。丈夫に産んでくれた親に感謝。
魚肉ソーセージ事件から20キロ進んだ所に昆布刈石展望台がある。地図で見ると『オススメのロケーション』と書いてあるので、砂利道だけど、わざわざこっちの道を選んだのだ。
ここはパラグライダーのメッカらしく、準備している人が何人かとそれをカメラに収めようとしているアマチュアカメラマンが数名、風待ちしていたが、ダメみたいだった。
実は私には夢がある。昔から空に憧れて、空を飛んでみたいと思って来た、いつかその夢を実現させたいと、あらためて思った。

近くに看板があったので行ってみたが、これがビミョーな滝で、道を降りて行くと滝の上に出るのだ。なので滝の全景を見たければ笹と草を掻き分けて下まで降りて行かなくてはならないので、レーサーパンツで行って写真を撮った。ここで私の足はブヨの餌食になってしまった。こんな「ジジイのションベン」みたいな滝を見るためにこんな事になって、自分が情けない(不適切な表現があったことをお詫び申し上げます(^-^;)
黄金の滝と言うからにはきっと夕日に照らされて黄金色に輝くのかな?
砂利道を走り終えてそのまま海岸線を行こうとしたら、なんと工事のために通行止め、警備員に止められた。仕方なく、途中、霧止峠という低い峠越えで10キロ余り回り道させられた。

ぶよは怖い、帰ってきた今でも足はこんなに赤くはれてます。
自転車にとって峠越えの10キロは大変なんだぞーとぶつぶつと文句を言いながら走る、疲れから少し気が短くなっているのかな?でも損した気分。

その後は気を取り直してR38を白糠→大楽毛→釧路と走り、17:00には釧路健康センターに到着。ここまで340キロ我ながらよく走った。3000円で風呂に入れて布団に寝られるので、すぐに入ったが、これまた失敗、外出しちゃいけないらしい。せっかく釧路だから生秋刀魚丼でも食べたいと思っていたのに…
仕方なく館内の居酒屋で野菜炒め定食を食った。ビールはガマン、ガマン!
さすがに徹夜で走ってきたので、この日は20:30には夢の中だった。
つづく・・・

陽も高くなってきて、天気もすっかり夏の陽射しになり腕にジリジリとお日様の存在を感じるようになった。 蝉の鳴き声が尋常じゃない、片耳にイヤホンをしているがそんな事は関係なく耳に、いや頭の芯に突き刺さってくる。今までの人生の中でこんなに蝉の鳴き声のシャワーを聞いたのは初めてだ、シャワーと言うより、蝉の声のスコールだ。
これも自転車での旅だからこそ耳が割れるほどに聞こえるんだなぁ。車なら窓を締め切っているし、バイクなら風切り音で良く聞こえないからだ。
短い命、精一杯鳴け!

さて、蝉の声では腹の足しにはならん、さっきのおにぎりを食べてから20キロ以上走っているが商店が一軒もない。ナウマン国道(R336)の中間地点の晩成温泉に右折する角に一軒の商店を発見!入って見ると、缶詰、カップ麺、など弁当やパンはない。仕方なく魚肉ソーセージ、4本パックを買った。なまら無愛想なお姉さんに、背中のポケットからZipロックをおもむろに出してお金を払った。(お金を汗で濡らさない私の知恵です)ちなみにMD本体もZipロック入り。

さっそく買った魚肉ソーセージを片手運転しながら歯でビニールの皮を剥いて食べた。お。懐かし〜子供の頃おやつ代わりに食べたなぁ〜と立て続けに2本食べ
た。でも、これが失敗だった。昨日の夜から大量の水分飲みながら、ずーっと運動して、おにぎり、バナナ、アンパン、ジャムパンと食べ続けて、胃が弱気に?なっていたらしく、いきなり炭水化物以外の物が入って来て、少し、どってんこいたようだ。胃の中では、スポーツドリンクの荒海で魚肉ソーセージが海の藻くずのように渦巻いているのが分かるのだ。ウッ、プッ、危ない!こんな所でこんな所でもどす訳にはいかん、それに自転車を漕ぎながら吐いたなんて聞いた事もないし、そんなのは絶対嫌だ〜、何度も唾を飲み込みながら、それでも足は止めずに回し続けた。いつしか私も抜け殻のようになって、遠くを見つめていた(涙)

ナウマン像発掘の跡。
ナウマン像記念館はここから10キロほど離れた道の駅忠類の横にある。

ナウマン国道は歩道からも花が咲く道だった。

十勝川の上は北海道らしい鮭がいた。

何とか持ちこたえて、私の胃は復活しつつあった。丈夫に産んでくれた親に感謝。
魚肉ソーセージ事件から20キロ進んだ所に昆布刈石展望台がある。地図で見ると『オススメのロケーション』と書いてあるので、砂利道だけど、わざわざこっちの道を選んだのだ。
ここはパラグライダーのメッカらしく、準備している人が何人かとそれをカメラに収めようとしているアマチュアカメラマンが数名、風待ちしていたが、ダメみたいだった。
実は私には夢がある。昔から空に憧れて、空を飛んでみたいと思って来た、いつかその夢を実現させたいと、あらためて思った。

近くに看板があったので行ってみたが、これがビミョーな滝で、道を降りて行くと滝の上に出るのだ。なので滝の全景を見たければ笹と草を掻き分けて下まで降りて行かなくてはならないので、レーサーパンツで行って写真を撮った。ここで私の足はブヨの餌食になってしまった。こんな「ジジイのションベン」みたいな滝を見るためにこんな事になって、自分が情けない(不適切な表現があったことをお詫び申し上げます(^-^;)
黄金の滝と言うからにはきっと夕日に照らされて黄金色に輝くのかな?
砂利道を走り終えてそのまま海岸線を行こうとしたら、なんと工事のために通行止め、警備員に止められた。仕方なく、途中、霧止峠という低い峠越えで10キロ余り回り道させられた。

ぶよは怖い、帰ってきた今でも足はこんなに赤くはれてます。
自転車にとって峠越えの10キロは大変なんだぞーとぶつぶつと文句を言いながら走る、疲れから少し気が短くなっているのかな?でも損した気分。

その後は気を取り直してR38を白糠→大楽毛→釧路と走り、17:00には釧路健康センターに到着。ここまで340キロ我ながらよく走った。3000円で風呂に入れて布団に寝られるので、すぐに入ったが、これまた失敗、外出しちゃいけないらしい。せっかく釧路だから生秋刀魚丼でも食べたいと思っていたのに…
仕方なく館内の居酒屋で野菜炒め定食を食った。ビールはガマン、ガマン!
さすがに徹夜で走ってきたので、この日は20:30には夢の中だった。
つづく・・・
Posted by rimupapa at 21:11│Comments(3)
│自転車
この記事へのコメント
Hai!りむパパさん、パラグライダーの景色素敵!
左のCカーブは登ってきたコースですか?
ハンガーノック・・嘔吐クリアできてよかった。
温泉、、人心地ついた事でしょう。
続き楽しみ!!
左のCカーブは登ってきたコースですか?
ハンガーノック・・嘔吐クリアできてよかった。
温泉、、人心地ついた事でしょう。
続き楽しみ!!
Posted by ゲスト at 2005年08月12日 22:11
何となんと凄い旅をしてるんですね
前にさかのぼって読ませてもらって
いますよん。
ブヨに負けずに頑張ってください
心からエールを送ります。
前にさかのぼって読ませてもらって
いますよん。
ブヨに負けずに頑張ってください
心からエールを送ります。
Posted by プチひまわり at 2005年08月14日 09:56
nana さん
カーブはこれから降りていく道です。
北海道はまだまだ田舎に行くとコンビニはもちろん商店もあまりなくて、大変でした。
プチひまわりさん
ご無沙汰してます。
今回は、旅というより、タダ走ってるだけになってしまいましたが、達成感はありました。名所旧跡やグルメとは無縁の旅ですが、たまにはこんなのもいいでしょう。
カーブはこれから降りていく道です。
北海道はまだまだ田舎に行くとコンビニはもちろん商店もあまりなくて、大変でした。
プチひまわりさん
ご無沙汰してます。
今回は、旅というより、タダ走ってるだけになってしまいましたが、達成感はありました。名所旧跡やグルメとは無縁の旅ですが、たまにはこんなのもいいでしょう。
Posted by りむパパ at 2005年08月14日 19:32
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