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2005年02月10日

チョ〜距離ドライブ!《自転車&温泉の巻》

bihorotouge霜.jpg

美幌峠は風がすごかった!
900草原を後にして、屈斜路湖に向かった。摩周温泉を過ぎて屈斜路湖に近付くにしたがって、空がグレーに変わってきて、湖の南西に飛び出した和琴半島に車を止めた。美幌峠方向を見ると、雲がかかって頂上付近はまるで見えない。これから自転車で上るのに峠からの景色が見えないと感激も半減だな〜と、しばらく考えたが、これも目的のひとつ、せっかく来たんだから行って見よう、見える見えないは行って見なけりゃなからない!車のバックドアを開けて自転車を取出して前輪をセッティングした。

bihorotouge.jpg

おそらく気温は-1〜2度、路面はアスファルトが出て凍結はしていない。ここから峠の売店まで15?、右に湖を見ながら少しづつ高度を上げいった。坂がきつくなって来たころ、一台のワゴン車がクラクションを鳴らして行った、中の人が笑顔で手を振ってくれた。私も慌ててハンドルカバーから手を抜いて手を振り返した。半分を過ぎたころ、道路脇にある木には麓の木には無かった樹氷が目立ち始めた。
樹氷越しに凍結して鱗模様になった湖面を見ながらもくもくとクランクを回した。

汗でびっしょりになって、峠の売店に到着、坂を上りきったらそこは物凄い風だ、慌てて持ってきた防寒用のジャンパーを着て展望台まで自転車を押して行った。そこはまさに氷の世界、岩や展望台の柵には何とか見たことも無いような霜が重力に関係なく真横に花のように咲いていた。(霜写真)展望台に15分程居たが刺さるような強い横風耐え切れずに売店に駆け込んだ。トイレから出てくると、売店のおじさんが話し掛けて来た。

おじさん「自転車で来たのかい?三日前にも自転車の     人が来たんだよ」

私    「へぇーそんな変わり者がいるんですね〜」

おじさん「あんたもだべさ!」

私    「ハハハそうそう」

おじさんの話しではひと冬に自転車やバイクで道東を旅行している人は何人かはいるそうだ。
少しだけ体が暖まったので後は一気に坂を下って、温泉に飛び込むぞ〜と、張り切って走り始めたが、「あれ?」右手のシフトレバーを動かしても、リアディレーラーが凍り着いて作動しないのだ。つまり、上って来た軽いギアのまま凍り付いてしまったのだ、いくらペダルをクルクル回しても無駄。そのことに気がついてた瞬間に、はっ。ブレーキ!も?と同時にブレーキレバーを握っていた。「フゥー」よかったー。

ブレーキは無事だった。それから峠を下り切るまでは、心配で必要以上に何度もブレーキレバーを握って確かめた。車の所まで戻って、自転車を見ると真っ黒い氷の塊と化していたので、温泉のお湯をペットボトルで十数回かけて解かした。まさか自転車も温泉をかけられるとは思ってなかっただろう。

rotennburo3.jpg

和琴温泉は岩に緑の藻が付いていたりするが、お湯自体はきれいで、温度はやや熱いがいい湯だ。
ここで一人の旅人と出会った、私の横で足湯をしながら少し話した。東京から来て道東を一人で旅行しているらしい。
そのうち白人男性二人組が来て、英語で話し始めた。後で聞いたらボランティアの仕事でカンボジアに行っていたそうだ、どうりで…。
温泉のハシゴをするつもりだった私は次に近くの「三香温泉」に行くことにした、すると偶然にもボランティアの方と外人さんとまた一緒になった。入浴料金400円で源泉賭け流しに野鳥の鳴き声、そしてお風呂から出たら、入口の横にマキストーブがある休憩スペースがあり、コーヒーが無料でいただけて、窓の外を見るとアカゲラやシジュウカラや何種類もの野鳥が集まっ来ている。オーナー夫妻もとても感じのいい方達だった。

三香温泉

ここで、一緒になった人達とはお別れだ、私はその足で「コタン温泉」に向かった。旅をしていつも思う事は、人との出会いが必ずある、そしてその出会いは、家に黙って居ては絶対に有り得ないということだ。それが楽しい。
コタン温泉はすぐ近くに白鳥がたくさんいる、ワイルド&癒しの温泉だ。この時、一瞬だけど夕日が見えて美しかった。ここのロケーションは最高!温泉ハシゴはまだまだ終わらない、最後はこの日泊まる民宿「のんき舎」だ。ここは内風呂も、オーナー手作りの露天風呂も温泉。特に露天風呂は夜、ロウソクランタンのみで入る雰囲気は心身ともにリラックス出来る。料理はお腹が空いていたので写真は撮り忘れたが、心のこもった美味しいお料理。朝も焼きたてパンで美味しかった。オススメの旅宿。
のんき舎

nonnkisya.jpg


帰る日は午前9時前にはオーナー夫妻と札幌からのお客さんに見送られて出発。摩周湖の蓮の葉氷を期待したが、残念ながらなかった。屈斜路湖のオミワタリも見られなかったし、これも次回に取っておこう。

IMGP0860.jpg
摩周湖から国道391を釧路湿原を目指して小雪がちらつく中向かう。
細岡展望台は初めて行った。湿原の写真を撮っている
と、SLの汽笛が聞こえて来た、失敗したぁ、もう少し手前で待っていればな〜残念。私の居る展望台からはSLの煙だけが見えた。
IMGP0865.jpg


釧路市内を通らずに迂回するかたちで湿原を横切る道路は湿原のなかを実感出来る道だ。
IMGP0871.jpg

帯広で「ジンギスカン北海道」というお店で昼食をと思ったが、時間はすでに15時過ぎ、これもあきらめて家路を急ぐことにした。

今回の旅は目的も実行出来たし、新たな人との出会いもあったし充実した旅だった。自転車より全然疲れないし(^^ゞ

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Posted by rimupapa at 19:51│Comments(13)自転車
この記事へのコメント
いやあ、凄いですね。
冬の美幌峠なんて行けるんですか?ってなもんだけど、路面結構出てますね。気温は-1〜2度って案外暖かいですね。

しかしディレーラーが凍結するのはあるでしょうね。雪降りのときには奈良の山中でもチェーンが歯飛びしましたもん。
Posted by ゲスト at 2005年02月10日 21:53
りむパパさんが旅していたときは。
このところ雪もまったく降っていないし・・・。
うらやましいです。こんな素敵な旅ができるなんて!
私には一生無理なんだろうな〜。
「ジンギスカン北海道」行けなかったのですね〜。残念でしたね。
私が代わりに行っておいてあげます!ふふふ。
Posted by まみどり at 2005年02月10日 23:07
ウン十年前、6月頃 摩周湖に行った事がありますが、
冬には、こんな風景になるなんて、思ってもいませんでした。
とても、幻想的で、素晴らしいです!
それにしても、この雪道を 自転車でなんて、
びっくり します。
でも、自転車だったら じっくり見れますね。
又、旅行のお話を、聞かせて下さい!
Posted by みちこ at 2005年02月10日 23:48
もしかして、ここのことでしょうか?

うまかった記憶があります。

それにしても、真冬に自転車とは恐れ入りました。びっくりー!
Posted by Yah at 2005年02月11日 09:36
美しい景色と一体化し・・・
温泉三昧 
「し・あ・わ・せ」に尽きますね!
Posted by プチひまわり at 2005年02月11日 10:04
摩周湖の木の写真懐かしかった!!冬の摩周湖は空気が透明で大好き!
白鳥さんと混浴??も屈斜路湖ならではですね!
クッシーには遭遇しませんでしたか?昔 田中セイジさんが「クッシーの歌」(正確な題名は忘れましたが・・・)を唄っていて
ガイドの頃その歌を歌ったことを思い出します!!
美幌峠と言えば、「君の名は」だしね(笑)
Posted by marimo at 2005年02月11日 12:27
いやぁ〜すごい充実した自転車旅行でしたね。
ご近所さんならぜったいご一緒したのにぃ〜
温泉も中途半端じゃないですね。
本物の白鳥がいっぱいいる!
そういえば私は渡り鳥じゃない定住型の白鳥しかみたことなかったりして・・・
今度の日曜、雪遊びサイクリングに行くんで、本場のりむぱぱさんからアドバイスがあれば是非お願いします。
Posted by ゲスト at 2005年02月11日 17:00
初めて投稿させていただきます。
りむパパさんとは面識があるので、気恥ずかしいというか、、、、、、!
ということで、初めてのブログ(カキコ)デビューになりました。
りむパパさんの行動力、実行力にはいつも感動させられます。(普段の姿を知っているだけに)、、、、、ゴメン。
美幌峠のエビの尻尾、あれは風上に向かって成長するんですよね?
そのうちお会い(3月かな)した時に、旅の楽しい話聞かせて下さい。
今回の旅の無事帰苫、バンザイ!
Posted by ゲスト at 2005年02月11日 18:36
ナワ さん
この日はビックリするくらい、気温が下がらなかったです。実は寒さに備えてスキー用のフェイスマスクまで用意していったんですが、使わずじまいでした。ディレイラーの凍結も、逆に気温が低ければ起きない現象ですからね。

まみどりさん
ホントにラッキーでした。もちろん出掛ける前に天候が荒れるようだったら中止にするつもりでしたが、道中雪が無くて楽でした。
>「ジンギスカン北海道」行けなかったのですね〜。残念でしたね。
私が代わりに行っておいてあげます!ふふふ。
そんなこと言わないで下さいよ〜一緒に行ってあげる!とか言ってくださいよ(笑)絶対リベンジしてやる〜

みちこさん
摩周湖は第一展望台までしか行けませんでした。観光バスがたくさん来ていて、中国語?が飛び交っていました。青空を期待して行ったんですが、残念ながら曇り空に霧でしたが、これはこれで、冬の寒さが表現できたみたいです。今回、自転車は30キロほどしか乗りませんでしたが自転車の速度はいいなと思います。

Yahさん
おぉ〜これです!・・・たぶん。なにぶん行ってないんで確かなことは分からないんですが、春には絶対行きたいと思います。美味かったですか。そうですか〜行けばよかった。

プチひまわりさん
無料の温泉ですが管理してくださっている人に感謝です。
「しあわせは〜歩いてこない、だーかーら歩いていくんだよ〜♪」ですね!

marimo さん
marimo さんなら今回行った所を全部上手にガイドしてくれますね!
美幌峠の美空ひばりの歌碑もシバレてました。

大黒屋 さん
>ご近所さんならぜったいご一緒したのにぃ〜
そうですよね〜私も何が何でも1人が好きって言うわけではないんです。ただ、一緒に行く人がいないだけなんです。
雪道を走るんですね。アドバイスと言われても・・・なんだろう?車体を極力傾けない事とスピードを出さないこと?なんか当たり前のことですね(^_^;)とにかく気をつけて楽しんできてくださいね。

サンライズ さん
こんばんは、いつもありがとうございます。すぐ分かりましたよ!
この間はお電話ありがとうございました。嬉しかったです。電波が悪かったですけどね。なんかご近所さんとブログでコメントするのはなんか照れますね。サンライズ さんもつり、ゴルフ、スキーの話があるから、ブログを始めてみてはどうですか?でも、そんな暇は無いかな〜忙しいですもんね。これからもよろしくお願いします。そしてご来店お待ちしてマ〜ス。
>美幌峠のエビの尻尾、あれは風上に向かって成長するんですよね?
エビのシッポとはなんと的確な表現!知りませんでした。
Posted by りむパパ at 2005年02月11日 20:21
美幌峠はがんがんかかっていましたかぁ〜?
新聞にありましたが、このあたりを夏に通っても、霧であることが少ないとか…。異常気象でしょうかねぇ〜。「車」で夏通ったときも中島がみえる景色でしたねぇ〜。
Posted by おっさん at 2005年02月12日 05:09
おっさん 殿
美空ひばりの歌碑はしばれて真っ白になっていました。歌も流れてませんでしたよ。
霧の摩周湖も去年は霧があまり出なかったらしく、異常気象はこんなところにも現れてるようですね。
Posted by りむパパ at 2005年02月12日 21:03
北国のネタになるだろうから冬の屈斜路湖周辺に
行ってみようかと思いつつなかなか実行に移す気力がありません(^^ゞ
りむパパさんのバイタリティは凄すぎます(汗)
冬の屈斜路湖はこんな風なんだなぁ、と見入ってました。
白鳥と入浴(←に見える・・・笑)は気持ち良さそうですね。
こんなことココじゃないと出来ないですよね。
Posted by hide@dc2 at 2005年02月17日 00:18
hide@dc2 さん
地元のhide@dc2 さんを差し置いて釧路湿原のエントリーは失礼だったかな〜(笑)でも、ほんのチョット寄っただけなので、今度はもっと深くまで入ってみたくなりました。
屈斜路湖周辺は冬も積極的に自然に入っていけば以外に見るところはあると思いました。白鳥と一緒のコタンの湯は最高でしたよ!
hide@dc2 さんは近いので私よりもっと詳しく見て、紹介してくださいね。
Posted by りむパパ at 2005年02月17日 21:35
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