さぽろぐ

アウトドアー  |その他北海道

ログインヘルプ


2008年03月12日

紋別岳から縦走~つづき

紋別岳から縦走~つづき
雪庇越しに霞んで見える支笏湖
紋別岳から縦走~つづき
雪庇はそれほど大きくせり出していないし、尾根も細いが、風もほとんどないので危険はない。

紋別岳から縦走~つづき
このあとP735mまでのなだらかな斜面で雲の中にすっぽり入ってしまったようで、
視界がまったくなくなってしまった。
ここで焦ってはいけない、まずは腰をおろしてGPSで現在位置を確認、地形図と照らし合わせて
私が向かおうとしていたのは北西に伸びている支尾根だった、やはりここで確認して正解だ、視界が
利かないときには勘で行動してはいけないということをあらためて思った。

紋別岳から縦走~つづき
あれだけ真っ白だった雲は徐々に流れて、湖面が見えてきた。

紋別岳から縦走~つづき
斜面を下りるにつれて雲も流れていくように感じられた。

紋別岳から縦走~つづき
このとき 11:20 昼ごはんには少し早いがこの斜面でシートをひいて昼食休憩にした。
もしかしたら晴れるかも?と小さな期待を込めながらおにぎりを頬張ったが、そううまくはいかなかった。
紋別岳登山口スタートが 7:20 だったからここまで4時間かかったことになる。
距離的にはほぼ半分ほどだろうか、少なくてもあと4時間はかかること覚悟した。

紋別岳から縦走~つづきクリックするとパノラマ画像が見られます。

紋別岳から縦走~つづき
お腹も満たされたし、また気合を入れなおして、次のピーク、P610の手前の広いコルに向かって
下り始めた。ここで恵庭岳がはっきりと見えた。そしてゴール予定のポロピナイ駐車場の辺りも
確認できた。しかし遠いな~
ここで、なんと驚いたことに私が下っている斜面に比較的新しい(2~3日前?)スノーシューのトレースを発見!
こんなところに来ているのは自分だけだと思っていたのに人間の痕跡を(大袈裟)見つけてすっかりうれしくなって
つい、トレースをたどってしまった…  …  …  これがミスだった。
なんと行き着いた先には下りることは不可能な急斜面。ミスコースと気づいて引き返そうとしたら、なんとそのトレース
も、引き返して斜面をトラバースして沢地形の始まりの比較的平坦な場所へ向かっていた。
その後も、そのトレースと何度も出会ったが「参考」程度に考えるようにして、全面的に信用するのやめた。

紋別岳から縦走~つづき
このころには雪は降り出してくるし、3歩進んで1歩落ちる?状態が続き疲れもポークにピークに近づいてきた
気温も上がって雪はいよいよ悪雪、前に出した足がまるで砂浜に穴を掘った落とし穴に落ちるように膝まで、時には太もも
まで埋まる。そしてスノーシューを着けた足を穴から抜くのも一苦労、熊笹が絡まって抜けないこともたまにではない、ストックも然り、笹が絡まって抜けない。この落とし穴攻撃に何十回もいや、大袈裟ではなく100回単位でやられて、腰を軽く捻挫したようで腰痛が襲ってきた。幸い今日現在、軽い痛みですんでいる。
大幅なペースダウン。

紋別岳から縦走~つづき
14:00
P610mここに来てやっと見覚えにある山が見えた。右のなだらかな稜線の山がイチャンコッペ山だ。
紋別岳から縦走~つづき
あの反射板も何度も見慣れたものだ。
しかし、それは単なる錯覚で、ただ、見えただけに過ぎなかった。

紋別岳から縦走~つづき
14:40
晴れてきた、振り返ると今越えてきた山が見える。
紋別岳から縦走~つづき
樽前山と風不死岳も見えた、と同時にもう十分だ、下りようと決めた。(心が折れた?)
そのまま直進すればイチャンコッペ山への登山道にぶつかるのは分かっていたが、距離はまだ2キロ
ほどあるだろう。もう疲れも限界だったので支笏湖畔に下りることにした。
このコースを考えた当初から何かあったら湖畔側にエスケープすることが出来ると考えていた。
急斜面が多いが樹木がい多いので、最悪、木につかまってでも下りることは出来る。

紋別岳から縦走~つづき
今回のGPSトラックだ。webで公開している「ウオッちづ」は著作権があるので公開はダメかも?
と写真に撮ってみたが、大丈夫みたいかな。

紋別岳から縦走~つづき
15:50
最後は鹿の使っている獣道を使って道路に出た。鹿は見事に雪崩の起きそうな斜面を避けて
危険な場所は歩かないで道路近くまで来ている。

紋別岳から縦走~つづき
想定内のエスケープで見事にこの駐車帯の横に出た。
ここから車を停めた場所までは2.5㌔ほどを歩いたが、足に錘の付いてない舗装路は天国のようだった。

紋別岳から縦走~つづき
16:38
車に到着。

融けて変な形になってしまった雪だるまさえ可愛く思えるぐらい、充実感でいっぱいだった。
ただ、天気さえ良かったらな~
今回のコースは、雪の状態によってはとても眺望のよいいいコースだ。時間も今回は最悪の状態で
行動時間は9時間を越えたが、雪の状態がよかったら5時間以内でOKだろう。
次回、いつになるかは分からないが、ぜひとも再挑戦したいコースだ。

その後、紋別岳登山口に戻り、自転車を回収して帰路に着いた。

キビシかった~face03



あなたにおススメの記事


←サイドバーからココに移しました。
同じカテゴリー(自転車/スノーシュー)の記事画像
モーラップ山
支笏湖畔、紋別岳から縦走!
インクラの滝へ自転車で!
キャンプ場
丸山遠見の滝~後日談
丸山遠見の滝へ
同じカテゴリー(自転車/スノーシュー)の記事
 モーラップ山 (2009-03-31 22:58)
 支笏湖畔、紋別岳から縦走! (2008-03-11 23:15)
 インクラの滝へ自転車で! (2008-03-05 00:17)
 キャンプ場 (2007-07-02 23:19)
 丸山遠見の滝~後日談 (2007-01-17 22:17)
 丸山遠見の滝へ (2007-01-16 22:19)
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
自分の携帯に戴いた画像の時には、まだ腰痛に襲われて
いない時だったんですね。
その後の悪戦苦闘、改めてお疲れ様でした。
Posted by masayan1101 at 2008年03月13日 00:08
大変&楽しかったようですね
無事に帰ってこれて何より。
時には進まないと言う英断も必要なのですね。
山遊びはしたことありませんが、大事なことなのだなと知ることが出来たような気がします。
Posted by t太郎 at 2008年03月13日 19:16
:-)masayan1101さんへ

はい、あの時間はまだ元気でした(笑)
あの後、やられました。でも、本文にも書きま
したが、天気がよかったら左に支笏湖を見な
がら縦走できる最高のコースだと思います。
来年、ぜひ付き合ってください!
断られるかな~^^;








:-)t太郎さんへ

>大変&楽しかったようですね

そうなんです、まさにその通りです(笑)
でも、少し時間が経つと苦しかったことより楽
しかった事のほうが鮮明に思い出されるよう
になるんですよね~それって私だけですか
ね^^;自分に都合がいいように思い出を改ざ
んしてしまうのかな?(笑)
Posted by りむパパ at 2008年03月13日 22:01
お疲れ様でしたね~♪
今時期、雪質はデリケートですよね。
早朝と昼下がりでは雪質が段違いですものね。
お気を付けて下さいませ~!
Posted by 火の玉レッド at 2008年03月13日 23:13
体力的にも精神的にもきつかったようですね?
厳しい山をやっていると良い経験になると思います。(*^-^*)
単独で未知のルートを判断しながら歩くとけっこう疲れると思います。途中撤退も仕方がないと思います。
今後の課題としてやり遂げる事も大事になると思います。
体力、気力を鍛えて頑張ってくださいp(^-^)q

国土地理院は許可さえもらえば地図は使えるようです。
最近はやたらと地図がアップされているのでよっぽどでなければ大丈夫ような気もします。
許可申請も挑戦して教えて下さい(^o^)/~~~
Posted by くったら at 2008年03月14日 07:21
すごいなぁ。
相変わらずのチャレンジャーぶりですね。
自分なら翌日は仕事にならない事でしょう。
お天気、残念でしたね。
Posted by ottoberry at 2008年03月14日 15:57
:-) 火の玉レッドさんへ

どうもです~(^^)
時期が少し遅かったです。
調子よく歩けたのは朝のうちだけですから
ね。スキー場もおなじですね。

火の玉レッドさんは山登りしばらくしてない
んじゃないですか?そろそろうずうずして来
てるんじゃなですか(^_^)








:-)くったらさんへ

重い雪のラッセルは応えますね~(>_<)
でも、すごくいい経験になったことは確かで
す。

地図読みも、ルートの判断もまだまだ経験を
積みたいと思います。

くったらくんのお陰で楽しい趣味が出来て感
謝してますよ!








:-)ottoberryさんへ

今回は距離も長かったし、初めてのルートだ
ったのでかなり慎重に歩きました。

本当なら天気がいい日を選んで行けば、い
い景色が見られたんでしょうが、悪天候の時
にも、対応できるようにしておかないと、という
思いで、今回決行しました。
終わってみると苦しかったことなんか忘れて
いい思い出になりそうです。
さすがに次の日は疲れが残っていましたよ
~でも、そんな日に限って忙しかったりする
んです^^;
Posted by りむパパ at 2008年03月14日 21:10
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
紋別岳から縦走~つづき
    コメント(7)