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2006年04月18日

漁岳(1318m)リベンジ

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【これが手前の小ピークから見た漁岳(いざりだけ)】
先週はこの山がこんな形をしていることさえ見えないような天気だった。今日は・・・
先週の登山で少しの間、自転車やスクーターで走り回ろうと思っていたが、今日行く予定だった由仁ガーデンはまだ雪が少しあってクロッカスはつぼみだということで、急遽、先週の漁岳のリベンジに出かけることにした。
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出発時間も買った昼ごはんも先週と同じ、違うのは今日は私一人だという事と、昨日降った雪が心配だ。それには理由があった。先週の登山でスノーシューが壊れてしまっていることだ。雪の状態が先週と同じだったら、長靴で登れたはずだが、今日のこの新雪はいったいどんなだろう?
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先週書かなかった入山届けを書こうとすると、扉が壊れて落ちていた。いやな予感、縁起悪る・・・
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最初の林道区間は長靴で埋まりながらも何とか歩けたが、斜面に取り付いてからはさすがに25センチもある新雪にたまらず壊れかけのスノーシューを履いて進んだ。尾根の途中で見えてきたのは
901、1006、1138、そして1318漁岳だ、手前のほうは近いせいで高さに差がないように見える。
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やっとのことで901峰の尾根の上に出た。手前の白く見えるのは秘湖オコタンペ湖、荒々しくそそり立つ恵庭岳、後ろには支笏湖。この景色が見たかったのだ。これが見られただけでもこの登山の8割は達成した感じだ。しかしまだここから頂上まで2時間もかかる。
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しかし、山はそう簡単に微笑んでくれなかった。比較的晴れていたのはここまで。その後は風がモーレツに強くなってきた。
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途中のダケカンバの木にスノーシューをくくりつけて、最後の急斜面にアイゼンをつけて直登した。斜面が広いのでジグザグに登ればシールを貼ったスキーでも登れるんですけどね。
頂上は先週の2倍はあろうかというほどの風速で立っているのも大変だった。風が弱くなった一瞬に写真を撮って、一旦風が弱い下の斜面まで降りて、天候の回復を待ちながら昼食をとることにした。
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左方向は空沼岳。右は小漁岳。この後すぐに見えなくなった。
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家から作って持ってきたコーヒーを飲みながら斜面に座って天気の回復を待った。
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その間、さっき頂上で挨拶した私の後から来た山スキーの方が1回コケながら下っていった。山スキーヤーは達人みたいな人ばかりかと思ったら、意外にそうでもない事が分かって、いつか山スキーをしたいと思っている私にとっては安心させれられるひとコマだった。
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20分後、一瞬だけ晴れた。これが精一杯の微笑みだ。ありがとう。
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下り始めるとまた急に雪が降り出した。上の写真と比べると数分前が嘘のようだ。
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さっき下っていった人に追いついて追い越した。そしてまた追い越された。一人で歩いていてもつまらないので山スキーに人を追っかけることにした。私勝手な遊びだ。壊れたスノーシューで斜面を滑りながら駆け下りた。しかしスキーに追いつけるはずもなくだんだんと引き離されていって最後は200メートル以上の差がついたが、なんだかあっと言う間に車のところまで戻ってこられて楽しかった。もう、汗だく(笑)
山スキーの人はスキーを片付けながら笑って話しかけてくれた。「早いですね〜」 少しだけ最近登った山の話などをして別れたが感じのいい人だった。
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これがビスの吹っ飛んだスノーシュー。トレッキング用を山登りに使うのはやっぱり無理があったか・・・
はじめは山登りはするつもりはなかったんだけどな〜

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Posted by rimupapa at 21:46│Comments(11)山登り
この記事へのコメント
下山途中の雪模様の画像、雪が舞い上がってるのが良く解ります。
りむパパのスノーシューはアトラスですか?
僕のはアトラスのレクリエーション用です。
それでも結構楽しんでますが、やっぱり山岳用とは違うものなんですかね?
釧路にいた時は藻琴山や摩周岳に行ってましたが、不自由を感じたことがありませんでした。
Posted by ゲスト at 2006年04月19日 17:51
スノーシュー応急処置しないで登ったんですね。来シーズンは山重視モデルでまた行きましょう。 5月の山行、考えておきます。
Posted by ゲスト at 2006年04月19日 20:34
リベンジの成功、おめでとうございます。
良い眺めを分けていただき、ありがとうございます。
山スキーの人って、結構居るんですね。
毛皮を付けてスキーを履いたまま登ってるんですかね? 面白そう。
スキーと競走するとは、お若いですね。
Posted by ゲスト at 2006年04月19日 21:11
>masaさん
私もアトラスのスーターセットでケースとストックのセットを買いました。はじめはトレッキングで使う目的だったのでこれでよかったんですが、今時期のように斜面がクラストしてその上に雪が積もっているような場面で急斜面をトラバースするときは横滑りして歩けないんです。ドキドキものです。ただ、アイスバーンは登山用でも役不足でしょうけどね。
私と一緒に行動しているtosi君はMSRのライトニングアッセントというモデルを使っていて、ヒールリフターがついていて長時間の登山でふくらはぎにかかる負担を軽減する登山用スノーシューです。フレーム底面のギザギザでクランポンの役割を果たす全方向型グリップのアルミフレームで私のものよりも登山向きです。
冬山はスキー、スノーシュー、ワカン、アイゼン、壺足と、山や時期や場所によって使い分けるのが正解なのかな〜と今シーズンは勉強になりました。予算もあることですし、なかなか現実は厳しいです(笑)
Posted by りむパパ at 2006年04月19日 21:29
>tosh くん
実はタイラップは巻いたんですけど、サイズが細い物しかなくて、すり抜けてしまって、うまく止まらずに役に立たなかったんですよ。それにあんなに新雪が降っているとは・・・頂上近くは30センチほどありました。でも最後までバラバラにならずに済んで良かったですよ(^^ゞ
今日は、昨日の下りで走ったせいで、足が筋肉痛ですよ(笑)
Posted by りむパパ at 2006年04月19日 21:38
>ottoberryさん
ありがとうございます!
この日は新雪が降ったばかりでトレースは一切なくて私が一番でしたが、前回行った時はほとんどがスキーのトレースで、この山はとくに山スキーの人が多いようです。
今は、アザラシの皮じゃなくて化学繊維のシールをつけている人がほとんどのようで、板もカービングです。時代ですね。
スキーと競争できたのはその方が私よりかなり年上でしかも休憩しながらのんびりと滑っていたからでしょうね(笑)
Posted by りむパパ at 2006年04月19日 21:48
tosi君のスノーシューはMSRのデナリ エボアッセントでヒールリフター付きでプラスティック製。別売りの8インチと4インチのフローテンションテールを付ければ浮力がアップするタイプでした。
Posted by りむパパ at 2006年04月19日 22:00
(感想) MSRは急登、トラバースの雪面とのグリップは良いのですが、トラバース時、取り付けバンドと本体が干渉してしまい、歩きずらいです。 バンドが擦り切れそうです。
Posted by ゲスト at 2006年04月19日 22:13
さっき間違ったMSRのライトニングアッセントはどうでしょう?バンドのところが少し違うみたいだけど・・・
Posted by りむパパ at 2006年04月19日 22:47
いや〜勉強になりました。
ついでに自分はやっぱり柔な雪遊びをしていたようで…。

tosiさんのMSR、気になってYオークションまで
行ってしまいましたよ。笑

秀岳荘のGW売り出しの時にはスノーシューは片付けられて
るんだろうなぁ
Posted by ゲスト at 2006年04月20日 17:51
>masaさん
スノーシューも山スキーも、ウエァーも欲しい物が多すぎて困りますね。秀岳荘のGW売り出しですか〜スノーシューがあればいいですね。ないかなぁ〜
Posted by りむパパ at 2006年04月20日 23:32
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